
鹿児島市には、全国的にも珍しい猫の神社があります。吉野町の名勝「仙巌園」にある猫神社は、猫好きや動物愛好家にとっては、とても興味深い場所です。島津公ゆかりの歴史を持つ神社には、猫神様のご利益を求めて、日々多くの人々が訪れています。今回は、犬や猫が好きな方やパワースポットなどを巡るのがお好きな方におすすめの鹿児島の猫神社をご紹介いたします。
鹿児島の猫神社:仙巌園とは?

鹿児島市の吉野町に位置する名勝、仙厳園(せんがんえん)。今回この記事でご紹介する猫神社(ねこがみしゃ)は、この仙巌園の中にあります。まずは、仙厳園がどのようなところなのかご説明いたします。
南九州一帯は、鎌倉時代から江戸時代ごろまで、島津家により治められてきた歴史があります。仙厳園は、1658年に19代島津光久により築かれた別邸です。
世界文化遺産にも登録される仙厳園は、その手入れのされた美しい庭園は見どころのひとつです。お庭の間を散歩するだけでも、ゆったりとした鹿児島の空気を感じられ穏やかな気持ちになるでしょう。特に「御殿」の前にある庭園から見ると、庭園の向こうに桜島や錦江湾が現れ、きれいな写真を撮ることができます。仙厳園の見学する時間が十分にとれないときは、入場したらまずはこの場所へ向かってみるのがよいかもしれません。
仙巌園では、薩摩の歴史を伝えるさまざまな施設が園内に点在していて、自由に見学することができます。園内の見学が終わったら、仙厳園を出て正面にある尚古集成館や島津薩摩切子工場などの施設、鶴嶺神社などの訪問もおすすめです。薩摩切子工場には、ショップも併設されており、お土産を買うこともできます。
筆者の経験からのアドバイスになりますが、仙厳園の主要なスポットのみを手早く見るのであれば、1~2時間程度で全体を廻ることができると思います。半日くらいあれば、園内をゆっくりと散策したり、ランチやお茶の休憩も楽しめます。
仙厳園では、伝統文化体験教室や季節ごとの展示イベントも随時開催されています。どの季節に訪れても新たな魅力が広がります。例えば、園内のカフェや休憩処では、鹿児島名物のかき氷「しろくま」や両棒餅など、地元の特産品を味わえます。メニューも、シーズンごとに新しいものが追加されています。

「猫神社」- 島津公の愛猫が猫神様に

猫神社の歴史

仙厳園内には、全国でも珍しい、猫を神様として祀った猫神社があります。
当時の島津義弘公は、文禄・慶長の役(1592~1598年)に戦場へ連れていった7匹の愛猫の中から、2匹を猫神として祀りました。
伝承によれば、島津公の猫神社は、かつては鹿児島城の北に位置する城山の尾根のふもとの護摩所に鎮座していました。明治維新以後、鹿児島城が軍部に移譲される際に、猫神社は今日の仙厳園へと遷されました。
護摩所には、町に時刻を告げる鐘が備えられていました。義弘公が戦地に愛猫を連れていった理由は、猫の瞳孔の開閉から時刻を推しはかっていたためだと言われています。このため、猫神社の猫神様は「時の神様」とも称されます。
この猫神社には、日々、全国各地から愛猫やペットの幸福を祈る多くの人々が訪れています。石碑によれば、猫神様は百日咳にも何かしらのご利益があると伝えられています。

猫神社の特別なお守り – 御朱印など

猫神社のある仙厳園では、御朱印(参拝記念証)や絵馬、お札、ペットや人間のためのお守りなど、さまざまな商品が販売されています。これらは、園内の2〜3ヵ所の店舗にて購入ができます。猫神社から距離的に最も近いお店は、民芸品「紙ふうせん」です。

愛猫の幸せと健康を祈る「猫神社守護」のお札は、鹿児島の仙厳園でしか手に入らない希少なお札です。
筆者も、先日がんを患った猫のために、本人的に痛みもなく穏やかな日々を過ごせるようにと、お参りをしてきました。そして、こちらのお札と猫のお守りを購入し、鹿児島から猫の飼い主宛てに送りました。
猫神社のパワーのあるお守りやお札は、猫やペットを愛する人へのプレゼントとしてもとても喜ばれます。



仙巌園の猫グッズ


園内では、たくさんの猫にまつわるオリジナルグッズが売られています。猫グッズを買うなら、例えば、両棒餅の販売所の隣にある土産処「薩摩のれん」に多くの商品があります。猫関係のものをコレクションしたいなら、こちらを覗いてみると多くのものがそろいます。
仙巌園の基本情報 – アクセス方法と周辺の観光スポット

仙厳園へのアクセス方法は、バスか車、電車になります。
バスならば、鹿児島市交通局運営の鹿児島市の観光地を巡回する「カゴシマシティビュー」バスの利用が便利です。全てのコースで大人乗車1回あたり230円で、快適に観光地を廻ることができます。バス停の「仙厳園前」で下車をすると仙厳園は目の前です。詳細は、鹿児島市交通局のホームページをご覧ください。
仙厳園へタクシーやレンタカーを借りて行く場合、時間的な目安としては、鹿児島中央駅から20分くらいの距離で仙厳園に到着します。霧島市にある鹿児島空港からは、姶良IC~国道10号線を経由して走ると約40分です。
電車なら、2025年3月15日にJR九州、日豊本線の「仙厳園駅」がオープンする予定です。
鹿児島市の中心部には、薩摩の歴史を刻む見どころが集まっています。またもし時間があれば、フェリーで桜島を訪れてみてください。鹿児島市からは、桜島フェリーで15分と手軽にアクセスが可能です。鹿児島港-桜島港間は、平日は約20分ごとにフェリーが運航しています。
まとめ – 鹿児島はすごくおもしろい
今回は、全国から多くの人が、愛猫やペットの祈願に訪れる鹿児島の猫神社についてご紹介しました。猫神様の御朱印やお札、お守りは、鹿児島の猫神社限定の希少なアイテムであり、縁起物としても注目を集めています。
ご興味のある方は、こちらのレポルタみずほショップにてお買い求めください。また、もし欲しい商品があれば、お知らせいただければ、当方が代わりにお探しします。
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